サーバー構築とは、業務システムやWebサービスを安定して稼働させるために、サーバーの設計・準備・設定を行う一連の作業を指します。オンプレミスやクラウドなどの種類によって構成や進め方は異なり、目的や予算、運用体制に合った選択が欠かせません。
また、専門知識が求められるため、外注を検討する企業も少なくありません。本記事では、サーバー構築の基本的な考え方から種類、構築の進め方、外注する際に押さえておきたいポイントを解説します。
お問い合わせ
お気軽にご相談ください。
サーバーとは、ネットワークを通じてパソコンやスマートフォンからのリクエストに対し、データやサービスを提供する役割を持つコンピューターの事です。私たちがWebサイトを閲覧したりメールを送受信したりできるのは、サーバーが要求に応じて必要な情報を返しているためです。
サーバー構築とは、特定の目的や用途に合わせてコンピューターに必要な設定を行い、サービスを提供できる状態へ整える一連の作業です。ハードウエアの選定から始まり、OSのインストール、Webサーバーやデータベースなどのミドルウエアの設定、そしてセキュリティー対策の導入まで多岐にわたります。
自社に実機を置くオンプレミス型にくわえ、迅速に環境を整えられるクラウド型の利用も一般的です。単に動作させるだけでなく、将来の負荷増大や攻撃リスクを見据えた設計が、安定運用には不可欠です。
まずは、代表的なサーバーの種類とその特徴を紹介します。
物理サーバーは、1台のハードウエアを単一のユーザーで占有して利用する形態を指します。ほかの利用者の負荷による影響を全く受けないため、常に安定した高いパフォーマンスを発揮できる点がメリットです。くわえて、ハードウエア構成を自由にカスタマイズできる柔軟性も備えています。
一方で、機器の購入費用や設置場所の確保、専門知識を要する保守メンテナンスの負担が大きく、調達から導入までに相応の時間を要する側面も無視できません。
仮想サーバーは、1台の物理サーバー上に専用ソフトを用いて、複数の仮想的な環境を構築する形態を指します。1つの物理リソースを論理的に分割して効率よく利用可能なため、物理サーバーに比べて低コストかつ短期間で導入できる点が大きな特徴です。
必要に応じてCPUやメモリなどのスペックを柔軟に変更できる拡張性の高さも魅力ですが、同じ物理環境を共有するほかのユーザーの利用状況によって、動作の安定性や処理速度が左右されるリスクもあります。
サーバーを制御するOSには、主に Windows 系、UNIX系、Linux系の3つが存在します。それぞれみていきましょう。
システム開発の工程では、詳細設計書をもとに実際にコーディングや実装作業を行います。高品質なシステムを構築するためには、設計書に忠実なコーディングを行う事が欠かせません。
UNIX系OSは、高い信頼性と安定性に優れたOSとして長年利用されてきました。大規模システムや官公庁・金融機関など、安定稼働が最優先される環境に向いています。多数の同時アクセスにも強い一方、運用には専門的な知識が求められるため、注意が必要です。
Linux系OSは、オープンソースとして無償で公開されており、ライセンス費用を抑えたサーバー構築が可能なOSです。世界中のエンジニアによって日々改良が続けられており、動作が軽量でカスタマイズ性が極めて高い点から、現在のWebサーバーの主流となりました。
自社に最適なサーバーを選ぶためには、現在の利用目的と将来のコストバランスを精密に見極めなければなりません。まずは、「解決したい課題」を明確にし、想定されるアクセス数やデータ転送量に耐えうる処理スペックを備えているか慎重に確認しましょう。
さらに、自社で資産を持つオンプレミスか、初期費用を抑えて迅速に開始できるクラウドかという点も大きな分岐点です。初期費用だけでなく、数年単位の月額利用料や保守費用を含めたトータルコスト、さらには将来的なビジネス拡大に伴う拡張性を踏まえて選びましょう。
まずは、サーバーを構築する具体的な目的を明確に定め、どのような機能や処理性能が必要かを定義する作業から開始してください。Webサイトを一般公開するのか、社内限定で機密ファイルを共有するのかによって、選定すべきOSやサーバー機材のスペックは大きく異なります。
要件定義で決まった内容に基づき、具体的なシステムの全体構成を細部まで設計する段階へ進みます。サーバーの設置場所を物理環境にするかクラウドにするかの決定、OSやデータベース、ミドルウエアなどのソフトウエア構成、データのバックアップ頻度や復旧手順などを精査していきます。
設計内容をもとに、システム全体を一目で把握できる構成図を作成します。サーバー本体に加え、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器、ストレージがどのようにつながり、データがどの経路でやり取りされるのかを図で示せば、全体像を直感的に理解しやすくなります。
構成図は、設定ミスの防止だけでなく、将来的な拡張やトラブル発生時の対応、運用チーム内の情報共有にも役立つ重要な資料です。
設計書と構成図に沿って、実際のサーバー構築を進めます。物理サーバーでは、機器の設置や配線、BIOS設定を行った上で、OSや各種設定を行う事が一般的です。一方、クラウド環境では管理画面からサーバーを作成し、必要なソフトウエアを順にセットアップします。
最後に、要件通りに動作しているかをテストで確認すれば、サーバー構築は完了です。
サーバーを構築する際は、単にシステムを稼働させるだけでなく、数年間にわたる長期的な運用を見据えたリスク管理が極めて重要です。特に以下の3点は、サービスの安定稼働と信頼性を左右する重要なチェックポイントとなります。
サーバーの性能や構成が、実際の利用目的に適しているかの確認は非常に重要です。必要以上に高性能な構成では無駄なコストが発生し、反対に性能が不足すると処理遅延や障害の原因になります。用途に応じて適切なリソースを割り当てる設計にし、動作とコストのバランスを保ちましょう。
不正アクセスや情報漏えいを防ぐため、十分なセキュリティー対策が欠かせません。OSやソフトウエアを常に最新の状態に保ち、ファイアウォール設定や強固なパスワード管理を徹底しましょう。セキュリティー事故は企業の信頼低下につながるため、構築段階から対策を組み込む姿勢が重要です。
障害やデータ消失に備えたバックアップ体制と、将来の負荷増加に対応できる拡張性の確保も重要です。サーバーの冗長化により停止リスクを抑えつつ、アクセス増加時にも柔軟に性能を強化できる構成にすれば、長期にわたり安定したサービス提供が可能になります。
サーバー構築を外注する場合、どの業者を選ぶかによって品質や運用のしやすさは大きく変わります。費用の安さだけで判断すると、要件の抜け漏れやサポート不足につながるおそれがあります。最後に、安心して任せられる外注先を見極めるポイントを解説します。
自社の業界や、導入予定のシステムと近い構築実績が豊富かを確認しましょう。実績の多い業者は、起こりやすいトラブルやリスクを把握しており、状況に合った構成案を提案できる傾向があります。
公開されている導入事例や、技術者の資格・体制を確認し、重要なインフラを任せられるか見極めてください。
構築後の保守・運用サポートがどこまで対応しているかも、事前に確認してください。サーバーは稼働後のトラブル対応が重要になるため、24時間365日の監視体制の有無や、障害発生時の連絡方法・復旧までの目安を把握しておく必要があります。
自社の運用体制に合わせて、どこまで対応を任せられるのかを契約前に明確にしておけば、安定した運用につながります。
見積金額とサービス内容のバランスも、冷静に見極めなければなりません。価格だけで選ぶと、セキュリティーや障害対応が不十分なケースがあるためです。初期費用だけでなく、保守・運用を含めた総コストを把握し、その対価として得られる安定性や業務効率の向上を踏まえた上で、最適な外注先を選びましょう。
サーバー構築は単にシステムを動かすだけではなく、将来の拡張性やセキュリティー、そして自社のビジネス要件に最適なインフラを選び抜くプロセスが極めて重要です。もしサーバーの導入やリプレース、最適なインフラ環境の構築でお悩みであれば、ぜひ私たち横河レンタ・リース株式会社にご相談ください。
当社は1995年、日本ヒューレット・パッカード株式会社(現:日本ヒューレット・パッカード合同会社 / HPE)とマスター・リセラー契約を締結して以来、25年以上にわたり販売パートナーとして歩みを進めてきました。
現在は最上位パートナー「HPE Platinum Partner」として、販売・提案・構築・運用まで、一貫した支援体制を提供しています。
高度な専門性を備えたエンジニアが、要件定義から安定稼働までをトータルにサポートいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
横河レンタ・リース株式会社
私たちはお客さまに寄り添い、マルチベンダーの強みを活かして、安心して長く使えるITインフラを設計から運用まで一緒につくるシステム事業を展開しています。
お問い合わせ
お気軽にご相談ください。
HVM は、単⼀のインターフェイスからKVMベースとVMwareベース両⽅の仮想マシンをプロビジョニングや管理することが可能です。
横河レンタ・リース株式会社
160-0023 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト
Google Map
Copyright©Yokogawa Rental & Lease Corporation All Rights Reserved.