「自社のWebサイトの表示が遅い」「新しい業務アプリが今のサーバーで動くかわからない」といった悩みをお持ちではありませんか?
サーバー選びはビジネスの安定稼働を左右しますが、VPSとレンタルサーバーの違いは分かりにくく、どちらを選ぶべきか迷う担当者も多いでしょう。
本記事では、VPSとレンタルサーバーの違いを分かりやすく解説します。それぞれのメリット・デメリットや向いている用途を知り、自社に適したサーバー環境を選んでください。
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VPS (Virtual Private Server) は、日本語で「仮想専用サーバー」と呼ばれます。物理的な1台のサーバーのなかに、仮想化技術を使って複数の仮想的な専用サーバー領域を作り出し、ユーザーごとに割り当てる仕組みです。
物理的には1つのサーバーを共有していますが、論理的には専用サーバーのように独立しています。共用サーバーの手軽さと、専用サーバーの高性能・自由度を両立したサービスといえます。
どちらもサーバーを借りるサービスですが、仕組みや自由度に違いがあります。イメージしやすい例えで比較してみましょう。
レンタルサーバーとVPSを比較する際によく例えられるのが住宅事情です。レンタルサーバーはシェアハウスに近く、CPUやメモリ、OSを共同で使うため、他の利用者の負荷状況によっては表示速度などに影響を受けることがあります。
一方、VPSはマンションに例えられます。仮想環境が分離されるため共用レンタルサーバーよりも影響を受けにくくなっています。ただし、物理リソースやネットワークは共有しているため、他ユーザーの負荷状況によって性能が変動する「ノイジーネイバー問題」を起こす事もあります。また、root権限 (管理者権限) が付与されることが多く、OSやミドルウエア、アプリを要件に合わせて設定できます。
機能面での最大の違いは、管理者権限 (root権限) を持てるかどうかです。レンタルサーバーでは、サーバーの管理・運用は事業者が行うため、ユーザーには管理者権限を付与しないことが一般的です。 対して、VPSではユーザーに管理者権限が渡されることが多く、OSの再インストールや独自アプリケーションの導入など、サーバー内部を自由に操作・構築できる点が特徴です。
導入検討時によく比較される5つのポイントについて、それぞれの特徴を解説します。
レンタルサーバーは、あらかじめ事業者が用意したOSやソフトウエア環境の範囲で利用するため、カスタマイズの自由度は低めです。WordPressなどの主要CMSは利用できますが、OSの変更やシステム全体の設定変更、特殊なミドルウエアなどは制限されることが一般的です。
VPSでは管理者権限が付与されるので、好みのOSを選んだり、必要なミドルウエアをインストールしたりと、専用サーバーに近い自由度で環境を構築できます。
レンタルサーバーの場合、OSのアップデートやセキュリティーパッチの適用、障害対応などは全て事業者が行います。運用に関する手間がほとんどかからないため、ユーザーはコンテンツの管理に集中できます。 VPSは、OSのインストールから日々のメンテナンス、セキュリティー対策まで、全てをユーザー自身の責任で行う必要があります。
レンタルサーバーはCPUやメモリなどのリソースを共有しているため、ほかのユーザーのサイトにアクセスが集中すると、自社サイトの表示が遅くなるなどの影響を受けやすい傾向があります。 VPSはプランに応じてCPU/メモリ/ストレージなどのリソースが割り当てられます (保証・上限はサービスにより異なります)。ただし、物理サーバー自体を専有するわけではないため、状況によっては他ユーザーの利用の影響 (例:ネットワークやディスクI/Oの競合) を受ける可能性もあります。
レンタルサーバーは、1台のサーバーに多数のユーザーを収容するため利用料は安価です。月額数百円から利用できるプランも見られます。 VPSは、プランに応じてリソースが割り当てられる分、レンタルサーバーと比較すると費用は高くなる傾向がありますが、物理的な専用サーバーを借りることに比べれば安く、月額千円台から数千円程度で利用可能です。
レンタルサーバーは、ブラウザー上の管理画面から簡単に操作できるよう設計されており、専門知識がなくてもWebサイト運営が可能です。 対してVPSは、コマンド操作が基本となることが多く、OSやネットワーク、セキュリティーに関する深い専門知識が欠かせません。Linuxコマンドの理解や、トラブルシューティング能力が求められます。
自社の目的や状況に合わせて、どちらを選ぶべきか判断基準を見ていきましょう。
企業のホームページやブログの運営、一般的なメール利用が目的であれば、レンタルサーバーが適しています。IT専任者がいない中小企業や、サーバー管理に時間を割けない場合におすすめです。WordPressなどのCMSを使ったサイト構築も簡単に行える機能が充実しており、低コストかつ手軽に運用を開始できます。
社内独自の業務システムやアプリを稼働させたい場合や、特定のプログラミング言語を用いた開発環境が必要な場合はVPSがおすすめです。ECサイトなどで将来的なアクセス増加が見込まれ、より安定した表示速度を確保したい場合にも適しています。特殊な設定や、高度なセキュリティー要件を満たす必要がある場合もVPSが向いています。
VPSを選ぶことで得られる具体的なメリットについて解説します。
VPSの最大のメリットは、物理的な専用サーバーとほぼ同等の自由度を手に入れられることです。OSの選択からミドルウエアの設定、アプリケーションのインストールまで、要件に合わせて環境を構築できます。特殊なプログラムの実行や、パフォーマンスチューニングもできるため、ビジネスの変化に合わせた柔軟なシステム運用が可能です。
VPSでは、契約ごとに仮想的な専用サーバー領域が割り当てられ、メモリやCPUといったリソースが一定範囲で確保されます。そのため、共用レンタルサーバーと比べると、他の利用者の影響を受けにくい傾向にあります。
自由度の高さが特徴のVPSにも、注意すべきデメリットがあります。
自由度の高さは、裏を返せば全てが自己責任であることを意味します。サーバーの立ち上げからセキュリティー設定、OSのアップデート、障害時の復旧作業など、全てを自社で行わなければなりません。専門知識を持つエンジニアが社内にいない場合、運用が立ち行かなくなるリスクがあります。
VPSはOSのインストールや初期設定からスタートしなければなりません。Webサーバーソフトやデータベースの構築、ファイアウォールの設定など、実際にサービスを利用開始できる状態にするまでに多くの工程と時間を要します。
次に、多くの企業で利用されているレンタルサーバーのメリットを確認しましょう。
レンタルサーバーの最大の魅力は、専門的な知識がなくても運用できる手軽さにあります。面倒なサーバーの構築やメンテナンス、セキュリティー対策は事業者が代行してくれるため、ユーザーは管理画面から設定を行うだけで済みます。
レンタルサーバーは多くのユーザーでサーバーリソースをシェアする仕組みのため、利用料金が安く抑えられています。初期費用無料や月額数百円のプランもあり、コストをかけずにスモールスタートしたい場合に最適です。
手軽さの一方で、レンタルサーバーには、ビジネス利用において制約となる部分もあります。
レンタルサーバーでは、事業者が定めたOSやソフトウエア環境を利用することになります。そのため、特定のバージョンのデータベースを使いたいといった要望があっても、対応できないケースがほとんどです。
共用サーバーであるため、1人のユーザーが勝手な設定変更を行うと、他の全てのユーザーに影響が及ぶ可能性があります。セキュリティーや安定稼働の観点から、利用できる機能や設定変更には厳しい制限が設けられています。
クラウドサーバー (IaaSの仮想マシンなど) は、VPSと同様に仮想化技術を用いていますが、より拡張性と柔軟性に優れた仕組みです。VPSはリソースがあらかじめ決まっているのに対し、クラウドは利用状況に合わせてCPUやメモリ、ディスク容量を増減できます。
料金体系もVPSは月額定額制であることが多い一方で、クラウドは使った分だけ支払う従量課金制が一般的です。アクセス変動が激しいサービスや、大規模なシステム構築にはクラウドが適しています。
VPSとレンタルサーバーは、それぞれに明確な特徴があります。手軽さと安さを重視するならレンタルサーバー、自由度とパフォーマンスの安定性を求めるならVPSがおすすめです。
もし、社内にサーバー管理の専任者がおらず、VPSやクラウドサーバーの導入・運用に不安がある場合は、専門知識を持つパートナーに相談しましょう。
横河レンタ・リース株式会社は、最新のテクノロジーと当社独自の技術を組み合わせ、最適なサーバー環境を提案・構築いたします。サーバー選定や導入でお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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