横河レンタ・リース株式会社の技術検証ブログへようこそ。
技術ブログも第四回目となります。今回は「VM EssentialsでOEMメディアは使えるのか?」についてご説明します。本技術ブログでは、可能な限り実機検証に基づいた内容をお届けします。
前回の第三回では、HPE Morpheus VM Essentials Software (以下、VM Essentials) のHA (High Availability、高可用性) 設定を取り上げました。クラウドとクラスターの2階層でHA動作を制御する小技を解説しています。
一回目~三回目をお読みでない方は、ぜひこちらもご覧ください。
※本ブログの情報は『HPE Morpheus VM Essentials Software』 Version 9.0.0までの情報をベースに記載しております。
「使えます!」とだけ言ってしまうと終わってしまうのですが、OEMメディアは使用することができますので安心してご利用ください。
ただし、通常通りインスタンスを設定するだけではOEMメディアを使用することはできません。では実際にどのように利用するのか見ていきましょう。
※本記事では技術的な動作確認結果を記載しています。実際のライセンス利用可否については、Microsoftおよび各OEMベンダーのライセンス条項をご確認ください。
最初にVM EssentialsへOEMのOS仮想イメージをアップロードします。
※ライブラリ>仮想イメージ>+追加から、イメージをアップロードします。
通常通りインスタンスを作成すると、以下の画面が表示されます。これはOEM版メディアからインストールを実行しようとした際に発生する、ハードウエアチェックエラーです。
OEMメディアはパッケージ版やボリュームライセンス版と比べて価格が安く設定されている反面、メーカーのハードウエアと紐づいており、インストールするサーバーのハードウエア情報を確認しています。
このエラーが発生している状態では、OSのインストールが進みません。
では、どのようにしたらハードウエアチェックエラーを解消できるのでしょうか。答えは、インスタンスの作成時にオプション設定を入れる必要があります。
プロビジョニング>インスタンス>+追加 からインスタンスを作成します。[構成] 項目の [高度なオプション] から [BIOS HOST MODE] にチェックを入れて構成を進めます。
※Windows OSの場合は、WindowsインストーラがVirtIOストレージコントローラを標準認識できないため、[ATTACH VIRTIO DRIVERS] のチェックを入れ、ドライバもアタッチしてください。
無事インストール画面が表示されました。[BIOS HOST MODE] の設定で、ハードウエアチェックエラーを回避することができました。
[BIOS HOST MODE] の設定をONにすることで、libvirtのsmbios modeの設定がhostに変更されます。
※デフォルトの設定では、Morpheus側 (VM Essentials) 側で生成されたsysinfoの情報が適用されています。
hostに設定されることで、物理サーバーのハードウエア情報が仮想マシンに透過され、OEM版OSなどのハードウエアチェック (BIOS Lock) を通過できるようになります。
|
設定 |
仮想マシンに渡される情報 |
OEMチェック |
|
デフォルト |
VM Essentials生成情報 |
NG |
|
BIOS HOST MODE オン |
物理サーバー情報 |
OK |
今回は、VM EssentialsでOEMメディアが使用できるのか、実機検証の結果をもとに解説しました。
OEMメディアはVM Essentialsで使用できる
ただし通常通りインスタンスを作成すると、Failed BIOS Lockのハードウエアチェックエラーが発生する
インスタンス作成時に [BIOS HOST MODE] を有効にすることで回避できる
Windows OSの場合は [ATTACH VIRTIO DRIVERS] も併せて設定する
[BIOS HOST MODE] はlibvirtのsmbios modeをhostに変更し、物理サーバーの情報を仮想マシンへ透過する
これでOEMメディアも安心して使用できますね! VM Essentialsは使いやすくなるように次々機能が追加されています。これからもVM Essentialsの進化が楽しみですね!
本ブログを最後までお読みいただきありがとうございました。
※実際のライセンス利用可否については、Microsoftおよび各OEMベンダーのライセンス条項をご確認ください。
横河レンタ・リース株式会社は「実機検証で知りえた知見を皆さまへ」をキャッチフレーズに、今後もVM Essentialsをはじめとする仮想化基盤の技術情報を発信してまいります。VM Essentialsの導入検討やVMwareからの移行にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
ブログを読んでいただきありがとうございました。
次回は「スナップショット」と「ネイティブバックアップ」についてです。
次回もよろしくお願いいたします。
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項目 |
内容 |
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名前 |
永野 裕介 (ながの ゆうすけ) |
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職種 |
製品の技術検証 |
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得意分野 |
ストレージ製品、仮想化製品 |
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趣味 |
ゲーム、動画視聴 |
デスクトップ製品のコールセンターからインフラエンジニアまで幅広く業務を経験、IT業界には21年以上携わってきたエンジニア。本ブログでは、可能な限り実機検証に基づいた情報をお届けします。
横河レンタ・リース株式会社は、最新のテクノロジーと当社独自の技術を融合させ、要件定義から構築、運用支援までお客さまのビジネスに最適な環境を、確かな品質で提供します。ランサムウエア対策を見据えた信頼性の高いバックアップ体制をお求めの際は、豊富なノウハウを持つ当社へぜひご相談ください。