サーバーとは、ネットワークを介し、利用者のリクエストに応じてデータやサービスを提供するコンピューターを指します。たとえば、利用者がブラウザーからWebサイトにアクセスし、Webページの閲覧をリクエストすると、サーバーが応答し、ページのデータを送り返すことで画面が表示されるという仕組みです。
Webサイトの表示やメールの送受信、ファイル共有、業務システムの稼働など、日常的に利用しているさまざまなITサービスは、いずれもサーバー上で動作しています。そのため、企業の運営においてサーバーは欠かせません。一方で近年はクラウド化が進み、物理サーバーを自社で保有せずにサーバーを利用するケースも増えています。
レンタルサーバーは、サーバー設備を自社で用意せず、専門事業者が提供するサーバー環境を借りて利用するサービスです。
レンタルサーバーは、サーバー事業者が管理しているデータセンター内のサーバーをインターネット経由で貸し出すサービスです。利用者は契約後に管理画面を通じてサーバー環境を利用でき、Webサイトの公開やメールアドレスの作成などを行えます。
サーバーの運用保守やセキュリティー対策は基本的にサーバー事業者が担当するため、利用者は自社でサーバー機器や環境を管理する必要がありません。初期投資を抑えてIT環境を整備できることから、企業のWebサイト運営や業務システムの基盤として広く活用されています。
レンタルサーバーを利用してWebサイトを公開する場合、ドメインと呼ばれるインターネット上の住所が必要です。ドメインとは「example.co.jp」などの文字列で表される識別情報で、Webサイトやメールアドレスとして利用されます。
レンタルサーバーはWebサイトのデータを保管する場所、ドメインはその場所を示す住所のような役割を持っています。利用者はレンタルサーバーの契約と同時にドメインの取得も行い、ドメインをサーバーと関連付けることでブラウザーからWebサイトにアクセスできるようになります。
メールサーバーとは、電子メールの送受信を管理するための専用サーバーです。企業のメールアドレスを利用する際は、メールサーバーがSMTP・POP・IMAPなどの方式でメールの送信・受信・保存を行います。メールサーバーもWebサーバーと同様にレンタルサーバーを利用することが可能です。
レンタルサーバーを利用することで、さまざまなITサービスをインターネット上で運用できます。代表的な用途として、コーポレートサイト運営・ECサイト運営・ホームページやブログの運営などがあります。独自ドメインのメールアドレスを作成し、社内外のメール運用を行うことも可能です。
また、データ共有用のファイルサーバーとして活用したり、業務アプリケーションを稼働させる基盤として利用したりすることもできます。
レンタルサーバーには複数の種類があり、用途や運用体制によって適した形式が異なります。
|
種類 |
特徴 |
|
共用サーバー |
|
|
専用サーバー |
|
|
VPS |
|
|
クラウドサーバー |
|
共用サーバーは、1台のサーバーを複数の利用者で共有する形式のレンタルサーバーです。月額費用が比較的安く、手軽に利用できることから、企業のコーポレートサイトやブログ運営などに適しています。一方で、同じサーバーを他の利用者と共有するため、アクセスが集中すると処理速度が低下する可能性があります。
専用サーバーは、1台のサーバーを1つの利用者だけで利用する形式です。サーバーを1台独占できるため、処理速度が早く、大規模なWebサイトや業務システムの運用に適しています。また、サーバー設定の自由度が高く、独自のシステム構成を構築できる点もメリットです。しかし、共用サーバーと比べて月額費用が高い上、運用には専門知識が必要になる場合もあります。
VPS (Virtual Private Server) は、1台の物理サーバーを仮想的に分割し、利用者ごとに専用環境を提供するサービスです。共用サーバーよりもサーバー設定の自由度が高い上に、専用サーバーよりも低コストで利用できるのが特徴です。利用者はOSの設定やソフトウエアのインストールなどを自由に行えるため、開発環境の構築や中規模なWebサイトの運用に適しています。
クラウドサーバーは、インターネット経由で仮想サーバー環境を利用できるサービスです。必要なときに必要な分だけリソースを確保でき、アクセス増加に合わせて性能を拡張しやすいのが特長です。そのため、業務の拡大・縮小にも柔軟に対応できます。
また、複数のクラウド (または複数環境) でシステムを構成する「マルチクラウド」を採用すると、設計次第では特定の障害の影響を受けにくい構成も実現できます。
レンタルサーバーを選ぶ際は、サービス内容や運用体制などを比較した上で、自社の用途に合ったサービスを選ぶことが重要です。
レンタルサーバーを選ぶ際は、実績があり信頼できる事業者のサービスを選ぶと安心です。サーバーは企業のWebサイトやメールなどを運用する重要なIT基盤となるため、安定した稼働実績や高い信頼性を持つ会社を選ぶ必要があります。事業年数や導入企業数などの情報を確認し、サービスの信頼性を判断しましょう。
万が一のトラブルが発生した際に迅速な対応が行えるよう、サポート体制の充実度も重要なチェックポイントになります。電話・メール・チャットなどの問い合わせ窓口が用意されているか、24時間365日対応のサポート体制が整っているかなどを確認し、カスタマーサービスの充実度やトラブル発生時のサポート体制を見極めてください。
また、利用者向けのマニュアルやFAQが充実しているサービスであれば、専門知識を持った従業員が少ない企業でも利用しやすいでしょう。
レンタルサーバーを選ぶ際は、サーバーのディスク容量や利用できる機能を確認することが重要です。必要な容量は運用するWebサイトの規模や掲載するデータ量によって異なるため、自社の用途に合った容量を選びましょう。
たとえば、画像や動画を含んだ企業のコーポレートサイトを運用する場合は、ある程度余裕を持った容量があると安心です。また、データの処理速度や表示速度、メールアカウントの利用可否、セキュリティー機能などもあらかじめチェックしておきましょう。
レンタルサーバーを契約・利用する際は、初期費用と月額費用の2つの料金が発生します。共用サーバーであれば月額数百円程度から利用できますが、専用サーバーやクラウドサーバーになると費用は高騰するため注意が必要です。料金を比較する際は、導入コストやランニングコストだけでなく、容量・機能・サポート内容とのバランスも見極めるのがポイントです。
レンタルサーバーの利用を開始する際は、契約からドメイン設定までの手順を順番に進める必要があります。
はじめにレンタルサーバーを提供する会社のサービスを選び、契約手続きを行いましょう。自社に合うプランを選択し、利用者情報を登録することで申し込みが完了します。契約後は管理画面のログイン情報が発行され、サーバー環境を利用できるようになります。契約時はプラン内容や契約期間などを確認するほか、支払い方法や更新条件についても把握しておきましょう。
続いて、Webサイトの住所となるドメイン名を取得します。ドメインは「example.co.jp」などの形式で、企業名やサービス名を反映した名称を登録するのが一般的です。ドメインは専用のドメイン登録サービスを利用して取得できますが、レンタルサーバーのプラン内で完結する場合もあります。ドメイン名を選定する際は、他の利用者と重複しない名前を選ぶ必要があります。
ドメインを取得した後は、レンタルサーバーとドメインを関連付ける設定を行います。DNSやネームサーバーの設定を変更し、取得したドメインが利用するサーバーを指定しましょう。
この設定が完了すると、利用者がブラウザーにドメインを入力した際に該当するサーバーへ接続されるようになり、Webサイトの公開やメールの利用ができるようになります。なお、設定が反映されるまでには数時間から1日程度かかる場合があるため、余裕を持って作業しておくと安心です。
レンタルサーバーは、サーバー事業者が提供するサーバー環境を借りる形でサーバーを利用できるサービスです。物理的なサーバーを設置する方法に比べて大幅にコストを抑えられるため、近年は企業のWebサイト運営やメールシステムの基盤として広く活用されています。レンタルサーバーには共用サーバー・専用サーバー・VPSなどの複数の種類があるため、用途や規模に応じて自社に合った形式を選びましょう。
横河レンタ・リース株式会社は、日本ヒューレット・パッカード社のPlatinumパートナーとして、サーバーの販売や運用管理サービスを提供しています。自社サーバーの導入・入れ替えを検討している企業やサーバー管理に課題を感じている企業は、ぜひ以下からお問い合わせください。